西遊妖猿伝 (16) (希望コミックス (322))
『西遊妖猿伝』が、今月(2008年10月)の末から、モーニングで連載再開と聞き、早速ご紹介を。
この作品は、基本的に短編作家である諸星には珍しい大長編で、これまでは第二部で途絶しており、ファンの間では「もう続きは書かれないだろう」と言われていました。
元は双葉社のアクションコミックスで書かれていたのですが、第一部の「大唐編」で終わり、第二部の「河西回廊編」は希望コミックスで刊行されました。
それに際し、第一部も希望コミックスで刊行されたのですが、かなりの加筆修正があるようです。
実は私は最初の頃はアクションコミックスで読んでいて、どの程度の修正か知らないのですが、ファンの間では「むしろ、ぬるくなった」という意見が多いようです。
そして、この16巻で第二部も終わりを告げ、いよいよ三蔵法師は、唐の国境を越えて、大砂漠へと乗り出していきます。
第三部は『西域編』として、予定されていて、これから私もモーニングの発売を待ちわびる日々が続きそうです。
『西遊妖猿伝』は、第一部がなんと言っても面白く、特に悟空が唐の宮殿で暴れ回るあたりまでは、これほど面白いアクション漫画はちょっと他に見あたらないほどです。
諸星は、短編が優れた作家とはいえ、『暗黒神話』などでは、かなりのアクションシーンも描かれていて、あの『妖怪ハンター』も洞窟が崩れ落ちる中を稗田先生が必死に逃げ出すなど、スペクタクルも十分に書ける作家です。
しかし、これほどのアクションを立て続けに描けるとはと、読み返すたびに驚きを感じさせます。
第二部は、第一部の登場人物を引きずっていて、その処理に手間取り、しかも同じようなシーンの繰り返しで、ちょっとレベルは落ちるのですが、それでも凡百のアクション漫画よりは面白いことは間違いありません。
一応、第二部の終わりまでで、かなり整理がついているので、ここから先はまた改めて、きっちりと書き進めていくことになるかと思います。
それにしても、最後の「天竺編」にたどり着くのはいつのことになるのでしょうか?
最初にこの作品を知ったのは、私が中学生の頃。
私が死ぬまでに、終わってくれるのだろうか? と思います。
しかし、諸星先生のお年を考えると、無理してドンドン書いてくれとも言いにくいし、これからは休み休み、合間に短編も時々発表しながら、ゆったりと仕事をしてくれれば良い、と思います。
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