未来歳時記・バイオの黙示録 (ヤングジャンプコミックス)
短編集というか、同じ世界を舞台にした連作短編で、書き下ろしの幕間劇や単行本化に際して加筆された為に、緩やかに各作品が繋がっています。
元はウルトラジャンプに不定期に連載されたもので、ホントに諸星大二郎という人は贅沢な仕事をしますね。
バイオ戦争などを経て、人間の体の中に色々な動植物の遺伝子が混ざり、また動植物にも人間の遺伝子が混ざってしまった世界を舞台に諸星流の物語が進行します。
あの名作「ヒトニグサ」を思わせる雑草や、ハーピーを思わせる鳥など、諸星のかつての作品のモチーフが所々に顔を出しており、悪夢のようなそれで居て魅力的な終末の景色が堪能出来ます。
それだけで、古くからの諸星ファンとしては納得の作品集と言えるでしょう。
ただ、彼もそろそろ年をとってきた為か、線に色気が少なくなってきて、それなりにサービスカットは多いのですが、「マッドメン」の波子のような何とも言い難い色気を感じさせることは無くなっています。
また、全体的に画面が白っぽくなってきている印象も。
それだけに、全くの初心者にも取っつきやすいかも知れませんが……。
ところで、「未来歳時記」という雑誌連載時のタイトルは良いタイトルだけど、作品の雰囲気とちょっと違うな、と思っていましたが、単行本化のタイトル「バイオの黙示録」は「そりゃ、無いだろ」と思ってしまいました。
もう一ひねり欲しかったですね。
詳しくは、amalog/
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