
IWC ヴィンテージポルトギーゼ IW544501
IWCがバーゼル直前に発表したヴィンテージコレクションの中のポルトギーゼが宝石広場さんに入荷してきました。
このヴィンテージコレクションは、時計雑誌などでも活発に取り上げられていますので、ご存じの方も多いかも知れませんが、IWCの人気のコレクションの初代を復刻したというコレクションで、一挙にポルトギーゼを始め、パイロットウォッチ、ダ・ヴィンチ、ポートフィノ、アクアタイマー、インヂュニアが発表されています。
いずれもブラックダイアルで、ステンレスケースという内容になっています。
ポルトギーゼは1930年代にポルトガル人の商人がマリンクロノメーターの精度を持った腕時計を注文したのが始まりです。
IWCでは懐中時計用のムーブメントを使用して、彼らの希望通りの時計を作ったのですが、これは当時の腕時計の標準だった大きさを遥かに超えるもので、腕時計の新しい形を作り上げたものとして評価されています。
現在のポルトギーゼのコレクションは93年にIWCの創業125周年を記念して特別限定生産品として制作されたものが、折からのデカ厚時計ブームの流行に合致して人気を博し、IWCの定番ラインの一つとして定着したものです。
そうした流れとは一線を画しているのが、このヴィンテージポルトギーゼであり、オリジナルよりも一回り大きな44mmのケースを採用。
ポルトギーゼは、現行のコレクションもオリジナルの雰囲気を色濃く残しており、またIWCのアッパーグレードの製品として自社製ムーブメントを積んでいるので、このCal.98295を積んだヴィンテージポルトギーゼとの決定的な違いというのは感じさせません(パイロットウォッチやダ・ヴィンチ、ポートフィノあたりは全く違うモデルなのですが)。
価格的にも現行モデルとの決定的な違いは無く、もはやこのあたりは趣味と好みでどちらかを選べば良い、というレベルです。
Cal.98295はIWCの創業者であるフロレンタイン・A・ジョーンズの名を冠してジョーンズキャリバーと呼ばれるCal.98000系の一つです。ジョーンズキャリバーは05年に登場した直系が37.8mmという特大の手巻きムーブで、もちろんIWCのオリジナルキャリバー。ジョーンズが得意とした、ひじょうに長い緩急針という特徴を備えて、チラネジつきの大きなテンプという、ある意味古くさい機構を採用して毎時18000振動というロービートです。
一見すると、遙か昔の懐中時計用ムーブメントから変わらないオールドテクノロジーのムーブメントのようですが、そこは技術おたく揃いのIWCらしく実は最新のテクノロジーを搭載したムーブメントでもあります。
このとても手の掛かるムーブを搭載しており、それだけでもIWCファンにとっては見逃せないモデルです。